師走はいかがお過ごしですか?

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第一日2020年3月19日 (木)開演:18:00

第二日2020年3月20日(金) 開演:14:00

「バロック・オペラ絵巻《アモーレとプシケ》セミ・ステージ形式/日本語字幕主催公演クラシック紀尾井ホール

出演者

キャスト:花柳凜(日本舞踊),白髭真二(ダンス),観世喜正(能シテ方・19日),梅若紀彰(能シテ方・20日)

歌:阿部雅子(Sop),上杉清仁(C-Ten),新海康仁(Ten),坂下忠弘(Bar)

演奏:アントネッロ(古楽アンサンブル)、吉永真奈(箏)

曲目

バロック・オペラ絵巻《アモーレとプシケ》(セミ・ステージ形式・日本語字幕)

制作総指揮・脚本:彌勒忠史

音楽ディレクター:濱田芳通

振付・ステージング:森田守恒 <キャスト>

プシケ:花柳凜

アモーレ:白髭真二/2役

ヴェーネレ:観世喜正(19日)・梅若紀彰(20日)/2役・ダブルキャスト

西風:白髭真二/2役

父王:観世喜正(19日)・梅若紀彰(20日)/2役・ダブルキャスト

2人の姉:阿部雅子、上杉清仁

チケット料金(税込)S席10,000円(当サイトはS席のみのお取り扱いとなります。)

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皆様

こんばんは!

クリスマス一色で気分が華やぎますね^_^

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実は15日のディナーコンサートの3日前、12/12に僕の先生であったDalton Baldwin先生がお亡くなりになりました。87歳でした。一週間後には先生のお誕生日でした。

15日広尾シェモルチェディナーでのHe’s got the whole world in his handは

皆様や、家族、友達、そしてあの夜は特にダルトン先生のこと思いながら歌わせていただきました。

先生のお耳に届いたならば嬉しいとおもいます。

先生のピアノは本当に偉大でした。人を奮い立たせる音楽(というより、音そのもの)で演奏ができたことはかけがえのないものです。

「もっと」「もっと」と妥協なく弾かれる音楽からは、理想の音楽世界が目にみえるような気がして、とても苦しくもあり、幸せでした。

初めてレッスンでお会いしたときのことは忘れられません。その数日後には先生の公開講座で、先生が舞台上から突然手招きをされ、舞台に登ることになりました。そして「これから歌ってもらいます。」とおっしゃられ、レッスンで歌った曲をおもむろにお弾きになられ、とても焦ったのを思い出します。w

沢山のハッピーサプライズをくださいました。

ディルでメジャーデビューをした時は喜んでくださりCDも聴いてくださいました。

ファッションがお好きな先生から、白いタートルネックセーターをいただいたこともありました。それは宝物です。

「この楽譜は君にあげます。誰にもあげないでね」と、いくつかの楽譜をいただいたこともありました。

フランスでもたくさんの音楽の時間を共有してくださったこと。

ジェラールスゼーの思い出を沢山お聞かせいただき、思い出を重ねてくださったこともありました。僭越ですが、声が似ているとおっしゃられとっても可愛がっていただきました。

たくさんの思い出が、蘇ってきます。

ひとつめ。

ニース では特別多めの3回/Dayのレッスンをしていただき、全て新曲、毎日翌日に8曲ほどを暗譜していかなくては妥協なく怒られた時もありました。

7日目にダルトンクラスの代表として歌うはずだった曲が前日になって先生のご希望で変更、新曲になったのでした。図書館がすでに閉まっていたため楽譜をやっと見つけたのは当日。数時間で暗譜をしてリハーサルで歌詞も飛びながら歌った時、「演技もつけて。」とおっしゃられ、本番はむりだー。。と、思いつつも思い切り歌えたこと。

自分でも驚きました。

コンサート終演後、「Hiro,素晴らしかった!後でレッスン室に来なさい。」

午後9:30頃。レッスン室へいくと、静かに、

「今度の日本でのリサイタルの曲を全部通して歌いなさい。」

陽が高く、まだ夕方のような陽が一筋差し込む部屋にダルトン先生が光り、とても幻想的でした。なんと、すべて歌えてしまったのです。

先生のことを当時ははちゃめちゃだと思いましたが、先生はわかりつつも、極限を、可能性を広げてくださったのかもしれません。

あのような経験させてくださったことは忘れられないです。

ふたつめ。

プーランクのレッスンをしていただいたときに

「人生は辛くて寂しいことばかり。

プーランクの音楽ってのは人生が詰まっている。

だからこそプーランクの音楽は美しい。

人生は美しいんだよ。

人生は捨てたもんじゃないよ。」と呟かれたのが今でも忘れられません。

この言葉は私へのギフトです。

書き切れないほどたくさんの思い出をくださいました。

実は先月は先生の来日メモリアルイヤーとして、日本人生徒達で、パーティ+コンサートをご一緒したのでした。そのときの音楽には永遠を感じました。

素晴らしいとおもいました。

お元気だった、先生。

僕の音楽の神様でした。

大好きなダルトンボールドウィン先生、安らかにお眠りください。

Hiro

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写真を撮る暇があったら歌いなさい。と言われていた先生との写真が少ないのですが、とても気に入っている写真です。

また、「写真はもういいよ。」という声が聞こえてくるようです。